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2010-02-12(Fri)

「地域に広がる有機農業」北陸集会

2月10日(水)、全国有機農業推進協議会主催の「地域に広がる有機農業」北陸集会が行われ、私たちオルター金沢のスタッフも参加しました。 


― 「未来の食卓」上映会 ― 


 第1部では映画「未来の食卓」が上映され、会員方々とも一緒に鑑賞しました。
 ところで「有機」っていった何でしょう?
有機農業は「農薬や化学肥料を極力使用せずに、自然環境や生態系と調和した形で実践される農業」と定義することが出来ます。また、私たちオルター金沢では、安全な食品を皆さんの食卓にお届け出来るように、可能な限り農薬や化学肥料、添加物を使用していないものを厳選し、その情報開示に努めています。
 しかし映画「未来の食卓」では、消費・流通・生産、それらのプロセスを個々に分離はしていません。そうした人間の営みを全て包括的に捉え、「『有機』とは何か?」を私たちに問いかけるドキュメンタリーです。その意味では、「有機」をほとんど知らないビギナーには難しい内容だとの意見もありますが、日頃よりオルター金沢に協力頂いている皆さんには充分に共感が得られる映画だと思います。

 この映画は、フランスの小さな農村を舞台に展開されます。「フランス」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?食いしん坊な私は「美味しいフランス料理と極上のワイン、それらを育む牧歌的な風景」が目に浮かびます。事実フランスは、食料自給率100%超を誇る農業大国です。
 しかし映画に登場したのは、まるで宇宙飛行士のような防護服をまとい、神経系の病に苛まれながらも農薬を散布する農夫たちの姿でした。さらには殺虫剤に汚染された飲み水、ガンに侵される子どもたち・・・村人は、それぞれに家族の幸福を願い頑張っているのに、誰一人として幸せではないのです。そんな村の未来を危惧した村長が、子どもたちの給食をオーガニックにするという前代未聞の試みに踏み切りました。もちろん、生活習慣や財政の面での様々な壁がありました。でも村人たちは、悩みながらも、各々が同じ未来に向かって協力し歩み始めます。映画の中で「費用はかかるが、健康は値段の問題ではない!」「誰かを責めている場合じゃない、自分でやるしかない!!」という村人の言葉や、最後に映し出された子どもたちの笑顔がとても印象的でした。


― 有機農業推進セミナー ―


 続いて第2部では、有機農業推進セミナーが行われました。まず冒頭で、全有協副理事長の稲葉氏、及び農林水産省の別所氏らにより、日本の有機農業の現状が報告されました。消費者へのアンケート調査では、ほぼ全ての層で「有機農産物を食べたい」との回答が得られたにも関わらず、日本での有機JAS農産物は全生産量の0.18%に過ぎないとの事でした。ここにはオルター金沢に協力頂いている多くの生産者がそうであるように、有機JASの認証は受けていないが信念をもって有機農業を実践されている方々の数字は含まれていません。したがって、実際にはこれを上回る有機農産物の生産量が想定されます。しかし、依然として農薬や化学肥料を使用した慣行農業への支持が強いというのが現状です。
 この消費者と生産現場とのミスマッチを生み出しているのは生産効率性と、それに伴う経費の問題です。しかしセミナーの壇上で、石川県代表を務められた金沢大地の井村さんは「農業に手間暇かけて何が悪い!!」と毅然とした口調で述べられました。井村さんのお話しによると、金沢大地規模の農場で除草剤を使用すると1,000万円ほどの費用がかかるそうです。「1,000万円を業者から農薬を買う為に使うのではなく、人件費として割り当てて、地域の雇用に貢献しているのです!」私にとっては目から鱗の発想転換であり、またセミナーに参加した全生産者が勇気づけられました。

 その後、若手の有機農業実践家4人がパネラーとなり、これからの有機農業の可能性について意見交換会が行われました。4人とも、これから親となり子どもを育ててゆく、私と同年代の人たちです。近年、農家の後継者不足は深刻な社会問題となりつつあります。現在の就農人口のうち6割が、既に60歳を超えた高齢者です。そんな中、有機農業を職として選択し情熱を燃やす彼らに、会場全体から温かい拍手が送られました。4人に共通しているのは、土に触れ、作物に触れる毎日に喜びを感じているということです。誰1人として、農作業を苦としている人はいない様子でした。実は、私自身も数件の有機農家に住み込みで働かせてもらった経験があり、土に触れる生活がいかに素晴らしいものであるか、その点では共感を得るものがありました。しかし、私の場合は就農に至るまでの勇気はありませんでした。農業で生計を立てるということがいかに大変なものであるか、身をもって感じたからです。彼らの勇気、前向きな姿勢に脱帽の思いでした。
 農業といえば3K「きけん、きつい、きたない」、それに加えて「儲からない」というイメージが定着しているが、ゆくゆくは新卒者の憧れの職業№1にしたいのだと彼らは語っていました。またパネラーの1人で、女性であり2児の母でもある坂井さんは、農業を「3T」と言い換え「たのしい、たべたい、つくりたい」と表現しました。
 彼らが、伸び伸びと農地を耕せるように、私は道の整備と開拓を行ってゆきたいと、決意を新たにしました。
(オルター金沢 吉藤)

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